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持続的・安定的な2%達成、緩和的状態が長く続くのもリスク=諮問会議で日銀総裁

2025年11月17日(月)15時23分

 11月17日 政府が12日に開いた経済財政諮問会議で、日銀の植田和男総裁(写真)が物価上昇率について「持続的・安定的に2%を達成するという観点からは、緩和的な状態があまり長く続くのもリスクがある」と発言していたことが、内閣府が17日に公表した議事要旨で分かった。写真は10月30日、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 17日 ロイター] - 政府が12日に開いた経済財政諮問会議で、日銀の植田和男総裁が物価上昇率について「持続的・安定的に2%を達成するという観点からは、緩和的な状態があまり長く続くのもリスクがある」と発言していたことが、内閣府が17日に公表した議事要旨で分かった。

植田総裁は「2%が持続的に達成されないといけないということは、下から上がっていくということだけではなく、2%をあまり上回り過ぎても困るということもある」と指摘。物価上昇率が2%にちょうどうまく着地するようなところを適切に見極めつつ、政策を行っていくべきとの考えを示した。 

高市早苗政権になって初めての諮問会議で、経済対策とマクロ経済運営について議論した。民間議員4人のうち筒井義信経団連会長を除く3人が交代し、永浜利広・第一生命経済研究所首席エコノミスト、南場智子ディー・エヌ・エー会長、若田部昌澄・前日銀副総裁(早大教授)が参加した。

*この記事はこの後更新します。

ロイター
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