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エアバス、A220型機生産の一部を遅延 26年目標達成は12月か

2025年10月28日(火)12時32分

 欧州航空機大手エアバスは今年と来年の小型旅客機A220型機の一部組み立てを延期し、月産14機の2026年目標は12月にようやく達成できる可能性がある。写真はエアバスのロゴ。2023年11月、フランスのサンナゼールで撮影(2025年 ロイター/Stephane Mahe)

Allison Lampert Tim Hepher

[モントリオール/パリ 27日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスは今年と来年の小型旅客機A220型機の一部組み立てを延期し、月産14機の2026年目標は12月にようやく達成できる可能性がある。業界関係者3人が27日明らかにした。

エアバスは以前から26年中に月産目標を達成すると表明してきたが、供給上の問題で、この目標は12月まで達成されない見通しとなった。

関係者によると、目標達成に向け、現在の月産7─8機から、26年半ばまでに同12機に増産する段階的な社内目標を設定したという。

ただ関係者はA220型機を生産する米アラバマ州モビールとカナダ・モントリオールの両工場がなお供給上の問題などに直面しており、いずれの目標の達成にも不透明感が漂っていると警告した。

エアバスは18年にカナダ航空機メーカー、ボンバルディアからエアバスで最小の商用機となるA220型機の支配権を入手した。同機の販売は活発だが、赤字が続いており、他機種との共通部品が少ないため生産コストの削減には増産が不可欠だ。

関係者によると、エアバスのカナダ法人の元最高経営責任者(CEO)ブノワ・シュルツ氏は9月、従業員に対し、2025年にA220型機の納入台数を前年比約3割増しの100機とする社内目標の達成を促した。

エアバスは今年1─9月にA220型機62機を納入したと発表しているが、グループ全体の年間納入目標820機の機種別の内訳は示していない。

ロイター
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