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米国格付け「AAマイナス」に1段階引き下げ=スコープ

2025年10月27日(月)12時43分

10月24日、 欧州格付け会社スコープは24日、米国の自国通貨建ておよび外貨建て発行体と無担保シニア債の格付けを「AA」から「AAマイナス」に1段階引き下げた。ニューヨークで18日撮影(2025年 ロイター/Kevin Coombs)

[24日 ロイター] - 欧州格付け会社スコープは24日、米国の自国通貨建ておよび外貨建て発行体と無担保シニア債の格付けを「AA」から「AAマイナス」に1段階引き下げた。財政状況の悪化や統治機能の低下を理由に挙げた。格付け見通しは「ネガティブ」から「安定的」へ引き上げた。

今月1日以降に米政府機関の一部閉鎖が続いている中で、与野党は議会でつなぎ予算成立に向けた合意に達していない。

こうした中でスコープは、米国の公的債務の国内総生産(GDP)が2030年までに140%と、ほとんどのソブリン発行体を大きく上回る水準に到達すると予想。持続的な大幅財政赤字と利払い費の増大が背景にあると指摘した。

また、以前導入した減税措置の延長や歳出面で義務的経費の比率が高いことが、短期的な予算編成の柔軟性を抑制すると分析した。

さらに行政部門内の権力集中と、立法手続きが停滞しがちな議会の両極化が相まって、政策の安定が損なわれ、誤った判断が行われるリスクが高まっていると指摘した。

ロイター
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