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午後3時のドルは153円前半に上昇、トランプ氏来日前に円売り勢いづかず

2025年10月27日(月)15時32分

 10月27日 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の153円前半で推移している。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Atsuko Aoyama

[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の153円前半で推移している。米中対立の緩和期待でドルが底堅く推移したものの、トランプ米大統領の訪日で円安けん制など為替に対する言及への警戒感は根強い。週内には日銀の金融政策決定会合も控える中、円売りは勢いづかなかった。

ドルは午前中に152円後半まで下押ししたものの、午後の取引ではドル買い/円売りが優勢で推移した。一時153.26円と、今月10日につけた8カ月ぶり高値まであと数銭に迫ったところで、上昇の勢いが鈍化した。ユーロは対円で、ユーロ導入後初となる178円台に上昇した。

高値圏でドル/円相場が推移していることに対して、トランプ米大統領の訪日時に米国側から何らかの言及があるのではないかとの警戒感は根強い。「為替の話が出ることへの警戒感」(外為どっとコム総合研究所調査部長の神田卓也氏)に加えて、テクニカル面でも10日高値の153.29円近辺では「戻り売りが出やすい」(同)との見方がある。

一方、トランプ氏の来日時の発信次第では、高市早苗首相の財政拡張的な政策への思惑から「一段の円売りも十分あり得る」(神田氏)という。

週内には、日銀の金融政策決定会合も予定されており、「積極的に円を売る雰囲気でもない」(三菱UFJ銀行チーフアナリストの井野鉄兵氏)との声も聞かれる。10月の利上げ実施が見送られたとしても、前回では2票だった現状維持への反対票が増える可能性なども考えられるためだ。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 153.13/153.1 1.1626/1.16 178.03/178.

4 27 04

午前9時現在 153.07/153.0 1.1630/1.16 178.04/178.

8 32 05

NY午後5時 152.85/152.8 1.1625/1.16 177.73/177.

9 27 79

ロイター
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