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フォルクスワーゲン、現時点では半導体供給に問題なし=報道

2025年10月27日(月)12時35分

 10月26日、 高級車アウディや高級スポーツ車ポルシェを傘下に持つドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のオリバー・ブルーメ最高経営責任者(写真)は、現時点で半導体供給を十分に確保していると表明した。ミュンヘンで9月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[フランクフルト 26日 ロイター] - 高級車アウディや高級スポーツ車ポルシェを傘下に持つドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は、現時点で半導体供給を十分に確保していると表明した。26日発売のドイツの週刊紙ビルト・アム・ゾンタークが報じた。

中国系の半導体製造のネクスペリアが完成品の輸出を禁止し、欧州の自動車メーカーが供給確保を急いでいる状況だ。

ブルーメ氏は「現在起きている半導体の供給危機は、世界がいかにもろいかということを示している。前回の半導体危機とは異なり、今回は非常に単純なチップが対象となり、業界全体、とりわけ自動車産業で広く使われている」と語った。「VWグループは短期的に供給を確保している。迅速な政治的解決が必要だ」と述べた。

ネクスペリアはオランダに拠点を置き、中国の半導体製造ウィンテックの傘下にある。中国はオランダがネクスペリアの支配権を握ったことに対する報復として、ネクスペリアの完成品の輸出を禁止した。ウィンテックは米国が国家安全保障上の懸念がある可能性を示している。今回の対立は米関税や中国のレアアース(希土類)輸出制限に加えて、欧州の自動車業界に一段の打撃を与える可能性がある。

ロイター
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