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英製造業の設備投資、2017年以来の低水準=業界団体

2025年10月27日(月)10時53分

業界団体「メイクUK」の報告書によると、英製造業の設備投資は今年、売上高の6.8%相当で昨年の8.1%から低下し、2017年以来の低水準となっている。2022年7月、バーミンガムで撮影(2025年 ロイター/Molly Darlington)

David Milliken

[ロンドン 27日 ロイター] - 業界団体「メイクUK」の報告書によると、英製造業の設備投資は今年、売上高の6.8%相当で昨年の8.1%から低下し、2017年以来の低水準となっている。

研究開発への投資は売上高の6.5%から6.2%に低下。一方で人件費や研修への支出がより優先されるようになっているという。

メイクUKのシニアエコノミスト、ファヒーン・カーン氏は「投資に関して重大な局面を迎えていることは明らかであり、切迫感が高まっている。近く発表される予算案では現在の優遇措置を維持するだけでなく、改善する必要がある」と述べた。

英政府は6月、8年ぶりとなる産業戦略を発表した。メイクUKによると、この戦略は脱炭素化への注力強化など、製造業者の優先事項に影響を与え、約3分の1にさらなる投資を促しているという。調査対象となった170社のうち40%近くが、税制優遇措置が投資の選択に大きく影響していると回答した。

リーブズ財務相は11月26日に発表する予算案で、さらなる増税と支出削減を余儀なくされるとみられている。

メイクUKは、企業投資に対する既存の優遇措置を維持し、ソフトウエア、特許収入、製品テストに使用される特注機器などに対する一部の減税措置を中小企業が申請しやすくするよう、リーブズ氏に要請した。

ロイター
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