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午後3時のドルは152円前半、高市新政権への期待感で円弱含み

2025年10月23日(木)15時39分

 10月23日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の152円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の152円前半で取引されている。高市早苗首相の所信表明を明日に控えて、円が一時やや弱含み、1週間半ぶり高値となる152円半ばまで上昇した。

ドルは朝方から底堅い展開で、151円後半からじり高となり、午後には一時152.57円まで上げ幅を拡大。今月14日以来の高値を付けた。目立った手掛かりはなかったが、「防衛費増額報道などの財政拡張的な話題が円売りにつながったようだ」(三菱UFJ信託銀行資金為替部上級調査役の岡田佑介氏)という。

共同通信など国内メディアは、高市首相があすの臨時国会で行う初の所信表明演説で、防衛費を国内総生産(GDP)比2%に増額する目標を、25年度中に前倒しすることを表明すると伝えた。これまでの目標は27年度だった。

ドルは午後に入って買いが一巡すると、152円前半へ反落してもみあいとなった。市場では、政府閉鎖で多くの経済指標が未発表となっている米国で、あす発表される予定の消費者物価指数(CPI)に関心を寄せる声が出ていた。「久々の米国サイドの手掛かりとなるだけに、ドルがある程度変動するきっかけとなり得る」(大手銀のトレーダー)という。

円は対ドル以外でも弱含みとなり、ユーロは176円後半、豪ドルは99円前半と、ともに1週間半ぶり高値を付けたが、大きな値動きには至らなかった。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 152.37/152.38 1.1601/1.1603 176.77/176.78

午前9時現在 151.98/151.99 1.1606/1.1608 176.41/176.42

NY午後5時 151.97/152.01 1.1611/1.1612 176.43/176.46

ロイター
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