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米FRB、簡易決済口座新設検討 銀行以外も利用可能に=ウォラー理事

2025年10月22日(水)05時40分

米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は21日、銀行以外の企業がFRBの簡易的な決済サービスを利用できるようにする新たな口座の創設を検討していることを明らかにした。2024年11月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は21日、銀行以外の企業がFRBの簡易的な決済サービスを利用できるようにする新たな口座の創設を検討していることを明らかにした。

ウォラー氏はFRB主催の決済に関する会議で「決済に関連して急速な革新が進行しており、FRBはそれに追い付いていく必要がある」と述べた。ただ、検討中の「決済口座」は初期段階の構想だとし、今後変更される可能性があるとした。

フィンテックなどにもFRBの決済サービスの利用が拡大される可能性がある。FRBはこれまで、銀行に比べて規制の緩い事業者へのサービス提供には慎重な姿勢を示していた。

FRBの決済サービスを希望する企業が利用できるようにする一方、銀行向けに提供されているような完全なアクセスは与えられないことになるという。緊急融資のためのFRB窓口貸し出し(ディスカウント・ウインドウ)は利用できない一方、口座の審査は簡素化される方向。

ウォラー氏は「決済を取り巻く環境や決済サービス提供者は近年劇的に進化しており、新たな決済口座が新たな状況により適切に対応できる可能性がある」と述べた。

ロイター
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