米マクドナルド、世界既存店売上高が予想上回る 低価格メニュー奏功

米外食大手マクドナルドが6日発表した第2・四半期決算は世界既存店売上高が3.8%増と、市場予想(2.4%増)を上回った。5日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Savyata Mishra
[6日 ロイター] - 米外食大手マクドナルドが6日発表した第2・四半期決算は世界既存店売上高が3.8%増と、市場予想(2.4%増)を上回った。経済を巡る不確実性が高まる中、低価格戦略が奏功した。
最大市場である米国の既存店売上高は2.5%増。前年同期は0.7%減少していた。
現地パートナーが運営するフランチャイズ部門は日本がけん引する形で5.6%増加。英国、カナダ、フランスでの需要回復により、国際市場の売上高は4%増加した。
調整後1株当たり純利益は前年比7%増の3.19ドルと、LSEGがまとめた予想の3.15ドルを上回った。
マクドナルドは4月に「マインクラフト」の映画公開に合わせた期間限定「ハッピーミール(日本では「ハッピーセット」)」を発売したほか、5月にはチキンの新商品を定番メニューとして導入し集客を図った。
Eマーケターのアナリスト、ザック・スタンバー氏は「ヤム・ブランズやチポトレなど他の外食チェーンのライバルが消費者の需要減退に苦戦するなか、マクドナルドは手頃な価格や期間限定のプロモーションに注力することで強みを生かした」と述べた。
マクドナルドの株価は午前の取引で約2%上昇している。