ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック過去最高値、エヌビディアが高い

2025年07月04日(金)06時19分

米国株式市場はS&P総合500種とハイテク銘柄中心のナスダック総合が過去最高値で取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とハイテク銘柄中心のナスダック総合が過去最高値で取引を終えた。この日発表された米雇用統計が市場予想を上回ったことを受け、市場では連邦準備理事会(FRB)が9月まで利下げを行わないとの見方が高まった。こうした中、AI(人工知能)半導体大手エヌビディアが1.3%上昇し、時価総額は4兆ドルに迫った。

労働省が発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は14万7000人増加で市場予想を上回った。失業率は4.1%。5月の4.2%から予想外に低下した。

CMEのフェドウオッチによると、連邦準備理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利下げを行う確率は68%と、1週間前の74%から低下した。

マン・グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は「市場には非合理的な熱狂が訪れつつあり、過度に楽観的な方向に傾いている」と指摘。とはいえ、それにはある程度の根拠があるとした上で、「雇用統計が(懸念されていたような)弱い結果ではなかった」ことである程度の安堵(あんど)感がみられたと述べた。

エヌビディアの6月末時点の時価総額は3兆8600億ドルとなり、マイクロソフトの3兆6900億ドルを約4.3%上回って世界の時価総額ランキングで首位に返り咲いた。

その他の個別銘柄では、旅行情報サイト運営トリップアドバイザーが16.7%上昇。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、アクティビスト(物言う株主)のスターボード・バリューがトリップアドバイザーの株式9%超を保有していると報じたことが材料視された。

クラウドセキュリティ企業のデータドッグも14.9%急騰。S&P500指数で通信機器のジュニパーネットワークスに代わって採用されることが決定したこと受けた。

この日は東部時間午後1時までの短縮取引のため、米取引所の合算出来高は108億5000万株と、直近20営業日の平均178億2000万株よりはるかに少なかった。

   終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 44828 +344. +0.77 44565 44885 44550.

.53 11 .75 .83 42

 前営業日終値 44484  

.42

ナスダック総合 20601 +207. +1.02 20497 20624 20480.

.10 97 .66 .51 22

 前営業日終値 20393  

.13

S&P総合500種 6279. +51.9 +0.83 6246. 6284. 6246.4

35 3 46 65 6

 前営業日終値 6227.  

42

ダウ輸送株20種 16046 +28.7 +0.18

.83 7

ダウ公共株15種 1052. +6.67 +0.64

98

フィラデルフィア半導 5647. +36.0 +0.64

体 12 7

VIX指数 16.38 -0.26 -1.56

S&P一般消費財 1783. +13.3 +0.75

67 3

S&P素材 576.3 -0.02 0.00

0

S&P工業 1264. +10.2 +0.82

37 7

S&P主要消費財 905.6 +1.76 +0.20

0

S&P金融 885.2 +9.46 +1.08

2

S&P不動産 262.5 +0.31 +0.12

5

S&Pエネルギー 666.6 +1.65 +0.25

4

S&Pヘルスケア 1580. +1.79 +0.11

76

S&P通信サービス 376.0 +2.28 +0.61

0

S&P情報技術 5036. +64.0 +1.29

65 7

S&P公益事業 415.6 +3.07 +0.74

5

NYSE出来高 7.42億

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 39800 + 80 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 39715 - 5 大阪比  

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

再送-J&J、米製造拠点に20億ドル投資へ 富士フ

ビジネス

植田日銀総裁、ジャクソンホール会議で日本時間24日

ワールド

韓国、AI開発へ26年研究費2割増を計画 過去最高

ワールド

トランプ政権、米投資拡大する企業の株式取得は考えず
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 2
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精神病」だと気づいた「驚きのきっかけ」とは?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子…
  • 6
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 7
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 8
    3本足の「親友」を優しく見守る姿が泣ける!ラブラ…
  • 9
    米軍が長崎への原爆投下を急いだ理由と、幻の「飢餓…
  • 10
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 6
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中