仏製薬サノフィ、米での生産拡大へ投資 30年までに200億ドル以上

5月14日、 フランス製薬大手サノフィは米国での生産能力拡大のため、2030年までに少なくとも200億ドルを投資すると明らかにした。仏リヨンで2023年9月撮影(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[14日 ロイター] - フランス製薬大手サノフィは14日、米国での生産能力拡大のため、2030年までに少なくとも200億ドルを投資すると明らかにした。トランプ米大統領は製造業の米国回帰を目指しており、サノフィ以外の製薬会社も同様の方針を表明している。
サノフィによると、投資は自社工場への直接投資と、現地製造業者とのパートナーシップ形式で実施する。
同社の2025年第1・四半期の総収益のうち、47%が米国での収益だった。
他にもスイスのロシュやノバルティスなどの製薬大手が、ここ数週間で同様の米国内での投資拡大を発表している。
アナリストや業界関係者によれば、新たな製造工場が生産を開始するまでには通常少なくとも5年を要する。ただトランプ氏は先週、製薬工場の操業許可にかかる時間を短縮するよう命令を出した。