英労働市場、予想以上に底堅く金利据え置きを支持=マン中銀委員

5月14日、イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のマン委員(写真)は、労働市場が底堅いことから先週の政策決定では据え置きに賛成したと述べた。写真は2023年1月、英マンチェスターで撮影(2025年 ロイター/Phil Noble)
[ロンドン 14日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のマン委員は14日、労働市場が底堅いことから先週の政策決定では据え置きに賛成したと述べた。2月には0.5%ポイントの大幅利下げを支持していた。
CNBCテレビで「低調な状況を示すと考えていたが労働市場が一段と底堅くなっている。臨機応変な調整ではない」と語った。
家計のインフレ期待と財価格の上昇に懸念を表明したほか、米国の貿易関税引き上げにより輸出品が英国などにまわるため国外からの財価格が下落する可能性を挙げた。
一方で小売業者はおそらく利益率回復を狙っていると指摘。「価格決定力を失っていることを確認する必要がある。幅広い製品で企業の価格設定がより控えめなことを見極めなければならない。財価格のインフレ率は実際には上がっている」と述べた。