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日経平均は5日ぶり反落、利益確定売り TOPIX14日ぶり下落

2025年05月14日(水)16時02分

5月14日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比55円13銭安の3万8128円13銭と5日ぶりに反落して取引を終えた。都内で2020年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比55円13銭安の3万8128円13銭と5日ぶりに反落して取引を終えた。朝方は高く始まったが、前日までの4連騰を経て過熱感も意識され、徐々に利益確定売りが優勢となった。為替の円安が一服し、輸出株を中心に投資家心理の重しになった。TOPIXは14日ぶりの反落となった。

日経平均は小高く始まり、一時142円高に上値を伸ばした。前日の米国市場でハイテク株高となる中、国内の関連株に買いが先行した。一方、ドル/円が147円付近に水準を切り下げたことが嫌気され、自動車などの輸出関連株を中心に軟調だった。

買い一巡後、日経平均はマイナスに転じて一時331円安の3万7851円80銭に下げ幅を拡大した。前日までの4連騰で1400円上昇しており、利益確定売りが強まった。

ただ、市場では「売る理由があって売っているのではないだろう。テクニカル的にやや過熱気味なことから、利益の乗った銘柄をいったん外す動きが出た程度ではないか」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との声が聞かれた。25日移動平均線からの乖離率や、プライム市場の騰落レシオが過熱感を示唆している。

後場には、時間外取引の米株先物の底堅い動きが下支えになって、日経平均は下げ渋った。企業決算は終盤になってきており、この先は材料不足が見込まれ「いったん日柄調整の局面に入ってくいくのではないか」(しんきんAMの藤原氏)との見方があった。

TOPIXは0.32%安の2763.29ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.32%安の1422.12ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆4483億8100万円と膨らんだ。東証33業種では、値上がりは銀行や証券、鉱業など14業種、値下がりは輸送用機器や医薬品、精密機器など19業種だった。

アドバンテストなど半導体関連株は総じて堅調。決算や自社株買いを発表したソニーグループは大幅高となった。ソフトバンクグループは前日に発表した決算が好感された。一方、トヨタ自動車や第一三共は大幅安。ファーストリテイリングは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.53%高の700.39ポイントと4日続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが570銘柄(34%)、値下がりは1033銘柄(63%)、変わらずは30銘柄(1%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値 

日経平均 38128.13 -55.13 38199.0 37,851

3 .80─38

,325.8

8

TOPIX 2763.29 -8.85 2769.56 2,736.

30─2,7

72.53

プライム指数 1422.12 -4.52 1426.5 1,408.

21─1,4

26.88

スタンダード指数 1301.55 1.29 1300.29 1,294.

45─1,3

03.15

グロース指数 892.55 4.89 886.87 882.62

─892.6

2

グロース250指 700.39 3.71 695.9 692.05

数 ─700.5

0

東証出来高(万株 226098 東証売買代金( 54483.8

) 億円) 1

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