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印ドクター・レディーズ、1─3月期純利益が予想上回る 米生産拠点拡大も

2025年05月12日(月)14時13分

[ハイデラバード 9日 ロイター] - インドのジェネリック医薬品(後発薬)メーカー、ドクター・レディーズ・ラボラトリーズが9日発表した2025年第4・四半期(1─3月)決算は純利益が159億3000万ルピー(約1億8700万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の149億1000万ルピーを上回った。がんおよび他の慢性疾患治療薬分野で新薬を投入したことが追い風となった。また、トランプ米政権が追加関税を課す可能性に備え、米国の生産拠点を拡大する方針を示した。

総売上高は前年同期比20%増の821億1000万ルピーだった。

最大市場である北米の売上高は9%増の355億9000万ルピー。欧州市場の売上高は127億6000万ルピーと2倍超増えた。昨年、消費者向けヘルスケア事業を手がける英ヘイリオンから買収したニコチン代替療法(NRT)の需要好調が売り上げを押し上げた。

エレズ・イスラエリ最高経営責任者(CEO)は「当社は機会があれば、米国で事業を行い、生産することにこれまで以上に前向きだ。米国に投資したいが、急いではおらず、約束する義務もない」と述べた。また、関税が付加された場合に起こり得るサプライチェーン(供給網)の混乱を避けるために努力していると付け加えた。

トランプ政権は当初、製薬分野を関税措置の対象から外したが、今後数週間以内に関税強化を発表する公算が大きい。

ドクター・レディーズは3月、米南部ルイジアナ州の子会社と生産施設を売却した。現在の米国の生産拠点は、東部ニューヨーク州にある特殊製品の工場だけだ。

ロイター
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