プライベートクレジット、個人投資家参入にリスク=ムーディーズ

5月7日、格付け会社ムーディーズは公表したリポートで、ファンドなどが直接融資する「プライベートクレジット」に個人投資家が資金を投じることで、米経済に及ぶリスクが高まっていると警告した。写真は1月、米ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Fabrizio Bensch)
[7日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは7日公表したリポートで、ファンドなどが直接融資する「プライベートクレジット」に個人投資家が資金を投じることで、米経済に及ぶリスクが高まっていると警告した。
ムーディーズによると、新型コロナの大流行以降、世界の信用市場では伝統的な銀行融資などから、プライベートクレジットを専門とする運用会社への資金シフトが進んでいる。これらの運用会社の運用資産総額は、市場が本格的に拡大し始めた2014年以降2兆ドル以上に達している。
個人投資家によるプライベートクレジット分野への資金流入が加速している背景には、購入や換金がしやすいオープンエンド型の「エバーグリーンファンド」の増加がある。これらのファンドは従来のクローズドエンド型ファンドに比べて規制が緩い。
プライベートクレジットに特化した上場投資信託(ETF)の人気も高まっている。ムーディーズは、こうしたETFの増加が「プライベート市場へのアクセスを根本的に変える」可能性があると指摘する一方で、そのためには適切な保護措置が不可欠だと強調した。
個人投資家向けのETFやエバーグリーンファンドが投資資金の受け入れや償還において、クローズドエンド型ファンドよりもはるかに柔軟性が高い点を指摘した。この高い柔軟性が、昨年シリコンバレー銀行(SVB)や他の米地方銀行が経験した預金流出のようなリスクを伴うと警鐘を鳴らした。
ムーディーズのアナリストは「(ファンドが提供する)流動性の条件と投資家の期待との間にミスマッチが生じれば、ファンド運用会社への信頼が損なわれる可能性がある」との見方を示した。
また、エバーグリーンファンドの融資契約で貸し手と借り手に対する契約条項や制限が緩いことリスク要因になるとした。
「個人投資家の資金はプライベート市場を大幅に拡大させる可能性があるものの、長期的な成功には流動性の管理と透明性の確保が極めて重要になるだろう」と結論付けた。
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