ニュース速報
ビジネス

ヘッジファンド、一般消費財株を売却 景気悪化に身構えか

2025年04月23日(水)10時52分

 ヘッジファンドが非必需品や非必須サービスを手掛ける企業の株式を売却していることがゴールドマン・サックスの顧客向けノートで分かった。写真は、ニューヨーク証券取引所の取引フロアにあるゴールドマン・サックスのロゴ。2021年11月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Nell Mackenzie

[ロンドン 22日 ロイター] - ヘッジファンドが非必需品や非必須サービスを手掛ける企業の株式を売却していることがゴールドマン・サックスの顧客向けノートで分かった。景気悪化を見込んだ動きとみられる。

18日公表のノートによると、ヘッジファンドは先週、一般消費財銘柄のロングポジションを売却し、同セクターは今年に入り差し引き最も売られた業種となった。

アーレン・キャピタル・マネジメントのマネジングディレクター、ブルーノ・シュネラー氏は「ヘッジファンドが一般消費財株を売り込んでいることは、彼らが経済面の問題、おそらく景気後退に身構えていることを強く示唆している」と述べた。

その上で、こうした売りはヘッジファンドが主要消費財や公益事業などディフェンシブ資産にシフトする可能性を示していると指摘した。

「関税による債券市場の混乱と、2008年以来最悪のジャンク債スプレッド急拡大は、今年終盤までに消費者主導で経済が減速するという懸念を増幅させている」とした。

ヘッジファンドの売りは北米と欧州が中心で、小売り、ホテル、外食・娯楽、自動車、繊維などが最大の打撃を受けたという。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏への航空機贈呈、カタールが懸念一蹴

ワールド

援助トラック100台がガザ入りへ、国連がイスラエル

ビジネス

日銀が国債買い入れで意見聴取、一部メガバンクが減額

ビジネス

中国CATL、香港上場初日は16%高 景気懸念でも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:関税の歴史学
特集:関税の歴史学
2025年5月27日号(5/20発売)

アメリカ史が語る「関税と恐慌」の連鎖反応。歴史の教訓にトランプと世界が学ぶとき

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    【クイズ】世界で1番「太陽光発電」を導入している国は?
  • 4
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 5
    【裏切りの結婚式前夜】ハワイにひとりで飛んだ花嫁.…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    実は別種だった...ユカタンで見つかった「新種ワニ」…
  • 8
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 9
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 10
    日本人女性の「更年期症状」が軽いのはなぜか?...専…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 6
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 7
    「運動音痴の夫」を笑う面白動画のはずが...映像内に…
  • 8
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    コストコが「あの商品」に販売制限...消費者が殺到し…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中