ニュース速報
ビジネス

フィリピン中銀の金利据え置き、不確実性に対するヘッジ=総裁

2025年02月14日(金)15時46分

 2月14日、フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は、CNBCとのインタビューに応じ、中銀が前日、予想外に政策金利を据え置いたことについて、世界的な不確実性に対するヘッジだったと述べた。写真はフィリピン中央銀行のロゴ。2016年4月、マニラで撮影(2025年 ロイター/Romeo Ranoco)

[マニラ 14日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は14日、CNBCとのインタビューに応じ、中銀が前日、予想外に政策金利を据え置いたことについて、世界的な不確実性に対するヘッジだったと述べた。

中銀は前日、海外の貿易政策を巡る不確実性を理由に政策金利を据え置いたが、年内に少なくとも50ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する可能性が残されているとの見解を示した。

総裁はCNBCに対し、政策転換を迫られる状況に追い込まれたくないと発言。

「今後何が起きるのかという不確実性が一因だ。このため、分析を深める時間がさらに必要だと判断した」とし「政策転換を迫られる状況に追い込まれないようにヘッジしている。金融緩和の軌道を維持したい」と述べた。

総裁はワン・ニュースTVとの別のインタビューで、緩和した後でUターンするよりも、今一時停止する方が「市場への混乱が少ない」とし「複雑な決断だった」と述べた。

また、米国の貿易政策の転換がフィリピン経済に与える直接的な影響は「かなり緩やか」だとみられるが、世界経済の混乱による「間接的な波及効果」の方を懸念していると発言した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

FRB、年内0.5%利下げ予測維持 不確実性「異常

ワールド

アングル:ロンドンの劇場が絶好調、米ブロードウェイ

ワールド

ブラジル中銀が1%ポイントの利上げ、政策金利14.

ビジネス

海外勢の米国債保有、1月は前年比増加 堅調な需要示
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平
特集:2025年の大谷翔平
2025年3月25日号(3/18発売)

連覇を目指し、初の東京ドーム開幕戦に臨むドジャース。「二刀流」復帰の大谷とチームをアメリカはこうみる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研究】
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    「気づいたら仰向けに倒れてた...」これが音響兵器「…
  • 7
    ローマ人は「鉛汚染」でIQを低下させてしまった...考…
  • 8
    医師の常識──風邪は薬で治らない? 咳を和らげるスー…
  • 9
    失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料…
  • 10
    DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研究】
  • 4
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
  • 5
    失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料…
  • 6
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ…
  • 8
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 9
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中