ニュース速報
ビジネス

FRB、利下げペース減速の時期到来=クリーブランド連銀総裁

2024年12月07日(土)04時01分

米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は6日、経済全体の状況は引き続き利下げペースの鈍化を示唆しているとし、連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを緩める時期に達したか、その時期に近づいている可能性があると述べた。(2024年 ロイター/Jason Reed)

Michael S. Derby

[6日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は6日、経済全体の状況は引き続き利下げペースの鈍化を示唆しているとし、連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを緩める時期に達したか、その時期に近づいている可能性があると述べた。

ハマック総裁は8月に就任。就任後初となる政策に関する主要な講演で「ゆっくりと(利下げを)進めていくことで、経済の基調的な力強さを踏まえ、適切に制約的な水準に政策を調整していくことができる」と述べた。

ただ、17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)については、会合までに一段の経済指標が公表されるとし、「オープンな姿勢を維持する」と述べるにとどめた。

今後の金利の見通しについては、前日の時点で、金融市場では今から2025年1月末までの間に1回の利下げが決定され、同年末までに「数回」の利下げが実施されるとの観測が織り込まれていたと言及。「この道筋は自分自身の見方と整合している」と語った。

その上で、経済の現状を踏まえると、制約的な金融政策を維持することが妥当になると指摘。同時に、制約的な政策の度合いを推定するのは難しいとの認識も示した。

来年1月に発足するトランプ次期政権が導入する可能性のある政策については、FRBは政策の内容が判明する前に反応したりすることはないとし、トランプ氏が掲げる関税措置などについて発言するのは尚早との考えを示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:マムダニ氏、ニューヨーク市民の心をつかん

ワールド

北朝鮮が「さらなる攻撃的行動」警告、米韓安保協議受

ビジネス

NY外為市場=ドルおおむね下落、米景気懸念とFRB

ビジネス

ステーブルコイン普及で自然利子率低下、政策金利に下
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中