ニュース速報
ビジネス

マスク氏の100万ドル配布差し止め認めず、ペンシルベニア州裁判所

2024年11月05日(火)08時55分

 米ペンシルベニア州裁判所は11月4日、米大統領選を巡って実業家イーロン・マスク氏(写真)がオンラインの請願書に署名した激戦州の登録有権者のうち毎日1人に100万ドルを配る行為について、州法に違反するとして地方検事が求めた差し止めを認めない判断を示した。5月6日、ビバリーヒルズで撮影(2024年 ロイター/David Swanson)

Jack Queen

[フィラデルフィア(米ペンシルベニア州) 4日 ロイター] - 米ペンシルベニア州裁判所は4日、米大統領選を巡って実業家イーロン・マスク氏がオンラインの請願書に署名した激戦州の登録有権者のうち毎日1人に100万ドルを配る行為について、州法に違反するとして地方検事が求めた差し止めを認めない判断を示した。

この日の審理でマスク氏側は、同氏が立ち上げたスーパーPAC(特別政治活動委員会)「アメリカPAC」の活動方針を代表するのに最もふさわしい人物を当選者に選んでいたことを明らかにした。マスク氏はランダムに選ぶとしていた。

マスク氏は既に激戦州の有権者に1600万ドルを贈っている。アメリカPACは同日、アリゾナ州の当選者を発表。5日の大統領選当日にミシガン州の有権者から最後の当選者を発表するとしている。

大統領選の共和党候補トランプ前大統領を支援する同PACは10月19日に100万ドル配布の当選者発表を開始。投票日まで実施するとし、対象は、大統領選の行方を左右するアリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネバダ、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの激戦7州に限定している。

ペンシルベニア州フィラデルフィアの地方検事が10月28日に、消費者保護を定めた州法に違反する違法な宝くじだとして訴訟を提起していた。

米司法省はマスク氏の行為が連邦法に抵触している恐れがあるとアメリカPACに警告したと報じられているが、連邦検察は公的な措置を取っておらず、法専門家の意見も分かれている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

次期FRB議長の人選、来年初めに発表=トランプ氏

ワールド

プーチン氏、欧州に警告「戦争なら交渉相手も残らず」

ビジネス

ユーロ圏インフレは目標付近で推移、米関税で物価上昇

ワールド

ウクライナのNATO加盟、現時点で合意なし=ルッテ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 3
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドローン「グレイシャーク」とは
  • 4
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 5
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 6
    もう無茶苦茶...トランプ政権下で行われた「シャーロ…
  • 7
    【香港高層ビル火災】脱出は至難の技、避難経路を階…
  • 8
    22歳女教師、13歳の生徒に「わいせつコンテンツ」送…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中