午後3時のドルは142円後半へ反発、米金利高で雇用統計後の下げ埋める
9月9日、午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の142円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 9日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の142円後半で取引されている。米金利の上昇などを受けて、米雇用統計後に進んだ円高が反転した。
ドルは朝方の安値141円後半からじり高が続き、午後には一時、雇用統計発表前の水準となる143円台まで上昇した。アジア時間の米10年債利回りが3.74%付近と、6日海外市場でつけた1年3カ月ぶり低水準から切り返したことが、市場で関心を集めた。
もっとも、新たな手掛かりがあったわけではなかったもようで、市場では「今後の米利下げペースに対する市場の見方は依然定まっていない。ただ、株の急落が続かないようなら、ドルはテクニカル的に押し目買いが入りやすい」(外銀関係者)との声が聞かれた。
週明けの東京株式市場では、日経平均が一時1000円超の下げとなったものの、終値では175円安まで下げ幅を縮小した。
外為どっとコム総研調査部長の神田卓也氏は、雇用統計が9月の利下げ幅を見定める決定打にはならなかったとしたうえで「短期的にドルの下値余地は限定的だが、当面は利下げの局面は続くと考えざるを得ず、戻りも限られる」として、ドルはしばらく140─145円付近を推移するとの見方を示している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 142.91/142.92 1.1066/1.1069 158.19/158.20
午前9時現在 142.49/142.50 1.1086/1.1087 157.97/157.99
NY午後5時 142.27/142.31 1.1083/1.1087 157.72/157.78