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アルケゴス創業者の裁判始まる、検察側が詐欺の実態指摘

2024年05月14日(火)08時41分

巨額損失事件を引き起こして経営破綻した米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメント創業者で詐欺罪などにより起訴されたビル・フアン被告の裁判が13日、ニューヨーク・マンハッタンの連邦陪審で始まった。写真は2022年4月、マンハッタンの裁判所を出るフアン氏(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)

Jody Godoy

[13日 ロイター] - 巨額損失事件を引き起こして経営破綻した米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメント創業者で詐欺罪などにより起訴されたビル・フアン被告の裁判が13日、ニューヨーク・マンハッタンの連邦陪審で始まった。

検察側は冒頭陳述で、フアン被告が投資先の株価を押し上げる目的で、数十億ドルの資金を確保したとウォール街の銀行にうそをついたと指摘。相場操縦を通じて自身のポートフォリオを膨らませ、「ウォール街の伝説の人物」になりたいとの欲求を持っていたと詐欺行為の動機を説明した。

さらに「ビル・フアンは富豪だったが、それでもより多くのお金と成功、力を望んでいたので、ほぼ全てを失う危険を冒した」と述べた。

この裁判は検察が主張する壮大な相場操縦の構図が認められるかどうかが注目を集めている。また審理の過程で、収益性が高いがリスクも大きい顧客との取引を関係した銀行がどのように内部で進めていたか詳しい状況が判明することも期待されている。

一方フアン被告の弁護士は、被告は自らの信念に基づいて投資をしていて、顧客がそれに賭けただけだと語り、詐欺の意図はなかったとの見解を示した。

ロイター
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