ニュース速報
ビジネス

米輸入物価、3月は前月比0.4%上昇 燃料や食品が値上がり

2024年04月13日(土)01時14分

米労働省が12日に発表した3月の輸入物価指数は前月比0.4%上昇した。2023年7月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)

[ワシントン 12日 ロイター] - - 米労働省が12日に発表した3月の輸入物価指数は前月比0.4%上昇した。エネルギー製品や食品の値上がりを背景に3カ月連続で上昇した。ただ、基調的な輸入インフレ圧力は抑えられた。

ロイターがまとめた市場予想(関税を除いたベース)は0.3%上昇だった。

2月の輸入物価指数は0.3%上昇と、前回発表から改定はなかった。

3月の前年同月比は0.4%上昇し、2023年1月以来、1年2カ月ぶりのプラスとなった。24年2月は0.9%下落していた。

3月の燃料・潤滑油は前月比4.7%上昇。2月は1.3%上昇していた。石油価格が6.0%急騰したが、天然ガス価格は31.9%下落した。

3月の食品・飼料・飲料は1.6%上昇。2月は0.3%上げていた。

燃料と食品を除くコア輸入物価指数は3月に横ばい。2月は0.1%上昇していた。3月の前年同月比は0.4%低下した。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「インフレ圧力は完全に制御不能に陥っているわけではないかもしれない」と述べた。

資本財は前月比で0.3%下げた。自動車・部品・エンジンは0.2%上昇。自動車を除く消費財は0.3%下げた。

中国からの輸入物価指数は2カ月連続で0.1%下落した。前年同月比は2.6%下落だった。日本からの輸入物価指数も下落したが、カナダとメキシコからの輸入物価指数は上昇した。

3月の輸出物価は0.3%上昇。2月は0.7%上昇だった。農産物の輸出物価は0.7%下落した。大豆、トウモロコシ、小麦が下落した一方、肉類は上昇した。非農産物の輸出物価は0.4%上昇だった。

輸出物価の前年同月比は1.4%下落と、下落幅は23年2月以降で最小だった。2月は2.0%下落していた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:トランプ氏なら強制送還急拡大か、AI技術

ビジネス

アングル:ノンアル市場で「金メダル」、コロナビール

ビジネス

為替に関する既存のコミットメントを再確認=G20で

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型ハイテク株に買い戻し 利下
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ暗殺未遂
特集:トランプ暗殺未遂
2024年7月30日号(7/23発売)

前アメリカ大統領をかすめた銃弾が11月の大統領選挙と次の世界秩序に与えた衝撃

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理由【勉強法】
  • 2
    BTS・BLACKPINK不在でK-POPは冬の時代へ? アルバム販売が失速、株価半落の大手事務所も
  • 3
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子どもの楽しい遊びアイデア5選
  • 4
    キャサリン妃の「目が泳ぐ」...ジル・バイデン大統領…
  • 5
    地球上の点で発生したCO2が、束になり成長して気象に…
  • 6
    カマラ・ハリスがトランプにとって手ごわい敵である5…
  • 7
    トランプ再選で円高は進むか?
  • 8
    拡散中のハリス副大統領「ぎこちないスピーチ映像」…
  • 9
    中国の「オーバーツーリズム」は桁違い...「万里の長…
  • 10
    「轟く爆音」と立ち上る黒煙...ロシア大規模製油所に…
  • 1
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラニアにキス「避けられる」瞬間 直前には手を取り合う姿も
  • 2
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを入れてしまった母親の後悔 「息子は毎晩お風呂で...」
  • 3
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」、今も生きている可能性
  • 4
    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…
  • 5
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理…
  • 6
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子…
  • 7
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 8
    「失った戦車は3000台超」ロシアの戦車枯渇、旧ソ連…
  • 9
    「宇宙で最もひどい場所」はここ
  • 10
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 3
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 4
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 5
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラ…
  • 6
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 7
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを…
  • 8
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」…
  • 9
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 10
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中