紅海運航船舶、保険リスクプレミアムが上昇 商船襲撃で
紅海で親イラン武装組織フーシによる商船の襲撃が相次いでいることから、紅海を通航する船舶の保険リスクプレミアム(リスク相当分の上乗せ料)が上昇している。資料写真、紅海で貨物船「ギャラクシー・リーダー」の上を飛行するフーシ派のヘリコプター 提供:Houthi Military Media 2023年11月公開(2024年 ロイター)
Jonathan Saul
[ロンドン 16日 ロイター] - 紅海で親イラン武装組織フーシによる商船の襲撃が相次いでいることから、紅海を通航する船舶の保険リスクプレミアム(リスク相当分の上乗せ料)が上昇している。保険業界関係者が16日、ロイターに語った。
業界関係者によると、戦争のリスクプレミアムは船舶価値の約1%と、先週の約0.7%から上昇した。これは7日間の航行で数十億ドル相当の追加コストがかかることになる。今後も保険料は値上がりすると業界関係者は指摘する。
海上保険専門会社ベッセル・プロテクトの担当者は「戦争リスクの見積もり期間は現在では24時間が普通となり、大幅に短縮されている」と述べ、「紅海におけるリスクエクスポージャーは非常に不透明で、保険料は値上がりしている」と説明した。
さらに「イエメンでの空爆以降、イスラエルに関連する船舶に加えて、英国や米国、オーストラリア、オランダ、バーレーン、カナダと関係のある船舶への脅威が高まっているとみられている」と述べた。