米ADP民間雇用、11月は10.3万人増 予想下回る

11月の全米ADP雇用報告によると、民間部門雇用者数は10万3000人増と、ロイターがまとめた予想の13万人増を下回った。2021年10月、ボストンで撮影(2023年 ロイター/Brian Snyder)
[ワシントン 6日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が6日発表した11月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は10万3000人増と、ロイターがまとめた予想の13万人増を下回った。
10月分は前回発表の11万3000人増から10万6000人増に下方改定された。
在職者の賃金は前年比5.6%上昇と2021年9月以降で最小の伸びとなった。転職者の賃金は8.3%上昇と21年6月以降で最小となった。
コメリカ・バンクのチーフエコノミスト、ビル・アダムズ氏は「最近発表された雇用関連指標が軟調だったことで、賃金と物価の問題を背景とするインフレ圧力の再燃リスクが軽減され、連邦準備理事会(FRB)が2024年に利下げに舵を切ることが容易になった」と述べた。