米金利先物、来年3月利下げ開始を想定 24年末の金利は4%未満に

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では1日、FRBが来年3月に利下げを開始し、来年末までに政策金利を4%未満に引き下げるとの見方が強まった。2022年1月撮影(2023年 ロイター/Joshua Roberts)
[1日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では1日、FRBが来年3月に利下げを開始し、来年末までに政策金利を4%未満に引き下げるとの見方が強まった。
パウエル議長は1日、利上げが行き過ぎ必要以上に景気を減速させるリスクと、インフレ抑制のために十分な利上げを実施しないリスクは「より均衡している」と述べた。その上で、FRBが今後の金融政策決定において慎重であることを改めて確認した。
FF金利先物市場が織り込む来年3月の利下げ確率は約66%。政策金利は2024年12月までに3.75─4.00%のレンジの上限となる見通し。
FRBは今年7月以降、政策金利を5.25─5.50%のレンジで据え置いており、今月と来月の会合でもこれを維持すると予想されている。