米建設支出、10月は0.6%増 予想を上回る

米商務省が1日発表した10月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.6%増だった。2021年5月撮影(2023年 ロイター/Octavio Jones)
[ワシントン 1日 ロイター] - 米商務省が1日発表した10月の建設支出(季節調整済み)は年率換算で前月比0.6%増だった。ロイターがまとめた予想の0.4%増を上回った。一戸建て住宅建設が堅調に増えた。
一方、9月分は0.2%増と、前回発表の0.4%増から下方改定された。
10月の前年同月比は10.7%増だった。
民間部門の建設支出は0.7%増加。住宅建設は1.2%増えた。
一戸建て住宅の建設支出が1.1%増。
集合住宅の建設支出は0.2%減った。建設中の集合住宅が多数あることや、2023年第3・四半期に賃貸住宅の空室率が高水準になったことから集合住宅への支出が制限された。
民間部門の非住宅建設支出は0.1%増えた。製造業の建設支出が0.9%増だった。
公共部門の建設支出は0.2%増。州・地方政府が0.1%増え、連邦政府は2.2%増だった。
LPLファイナンシャル(ノースカロライナ州)のチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「住宅市場の現状は、住宅メーカーにとって好材料になる」とし、「景気減速の兆しが見え始めているものの、市場にはチャンスがある」と述べた。