米新規失業保険申請、21.7万件に増加 労働市場の減速は見られず
米労働省が2日発表した10月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は5000件増の21万7000件となった。2021年8月撮影(2023年 ロイター/Andrew Kelly)
[ワシントン 2日 ロイター] - 米労働省が2日発表した10月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は5000件増の21万7000件となった。市場予想は21万件だった。ただ労働市場が大幅に減速する兆候はほとんど見られていない。
調整前の申請件数は2768件増の19万6767件。カリフォルニア州、ミシガン州、ノースカロライナ州の増加が目立った一方、ニューヨーク州が急減した。
10月21日までの1週間の継続受給件数は3万5000件増の181万8000件と4月中旬以来の高水準となった。
ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランダル氏は「レーバーデー以降の継続受給件数の持続的な増加は、季節調整による現象のもようで、昨年も同様に増加した」と指摘。「現時点では、この増加を重視するつもりはない。来春の年次改定で修正される可能性が高い」とした。
一方、国際的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国に拠点を置く企業が10月に発表した雇用削減は前月比22%減の3万6836人となった。前年同月比は9%増だった。