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EXCLUSIVE-シェルのシンガポール資産、中国勢3社が取得を検討=関係者

2023年11月01日(水)14時07分

英石油大手シェルが売却する方針とされるシンガポールの資産について、中国海洋石油(CNOOC)を含む少なくとも中国勢3社が取得を検討している。事情に詳しい関係者数人の話で明らかになった。写真はシェルの製油所。シンガポールで2020年撮影。(2023年 ロイター/Edgar Su/File Photo)

Chen Aizhu Trixie Yap

[シンガポール 31日 ロイター] - 英石油大手シェルが売却する方針とされるシンガポールの資産について、中国海洋石油(CNOOC)を含む少なくとも中国勢3社が取得を検討している。事情に詳しい関係者数人の話で明らかになった。

ロイターは8月、シェルがシンガポールの石油精製施設と石油化学施設の売却へ向けてゴールドマン・サックスを起用したと報じた。両施設の売却は、炭素排出量削減を目指すシェルの幅広い経営戦略見直しの一環。売却計画の対象となっているのは処理能力が日量23万7000バレルの石油精製施設と年間100万トンの処理能力を持つエチレンクラッカー。

関係者の話では、シェルの両施設に対してはCNOOCに加え、福建永栄錦江(エバーサン・ホールデイングス)、万華化学集団などが初期的な評価作業を開始した。シェルはこれまで両施設への関心を探るため中国石油化工集団(シノペック)や中国石油天然気(ペトロチャイナ)を含む十数社に接触しているという。

関係者によると、シェルは提案受け付けの期限を暫定的に11月5日に設定しているが、延長される可能性もある。

シェルはロイターの取材に、シンガポールの両施設について戦略的見直しを進めており、売却を含むいくつかの選択肢を検討していると回答。ただ入札社や日程には言及しなかった。

ロイター
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