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日銀発表の5日当預予想、ほぼ市場予測どおり 為替介入なしか

2023年10月04日(水)19時14分

日銀は4日、5日分の当座預金残高の予想で、財政等要因が100億円の余剰になるとの見通しを発表した。民間短資会社のほぼ予想通り。写真は2022年6月撮影(2023年 ロイター/Florence Lo/Illustration)

Noriyuki Hirata Shiho Tanaka

[東京 4日 ロイター] - 日銀は4日、5日分の当座預金残高の予想で、財政等要因が100億円の余剰になるとの見通しを発表した。民間短資会社のほぼ予想通り。前日のニューヨーク外国為替市場で一時急速に円高が進み、市場で介入観測が広がったが、「データを見る限り、なさそうだ」(市場筋)との見方が出ている。

日銀が財政等要因の余剰・不足額を100億円の余剰と見込んでいると発表したのに対し、短資会社2社は0─2000億円の余剰と予想していた。3日に政府・日銀が円買い介入を行っていれば、決済日となる5日の日銀の見通しと短資会社の事前予想の間に兆円単位の乖離が生じるとみられていた。乖離が少ないため、少なくとも大規模な介入は行われていないもよう。

もっとも、相場が動意づいたのは3日の日本時間午後11時台だったことから、「日をまたぐタイミングでもあり、あすの数字も確認する必要がありそうだ」と、前出の市場筋は言う。

前日のニューヨーク市場でドルは一時150円16銭まで上昇したが、その後急反落し147円30銭まで下落、介入観測が広がった。日本政府は介入の有無についてコメントを控えている。

9月28日─10月27日分の正式な為替介入額(外国為替平衡操作の実施状況)は、10月31日午後7時に財務省が発表する。

ロイター
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