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印タタ、50億ドルで英にギガファクトリー建設へ

インドの財閥タタ・グループは19日、40億ポンド(52億ドル)を投じて傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)の電気自動車(EV)用バッテリーの工場を英国に建設すると発表した。写真は、タタのロゴ。2016年3月30日にロンドンで撮影。(2023年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン/ゲイドン(英イングランド) 19日 ロイター] - インドの財閥タタ・グループは19日、40億ポンド(52億ドル)を投じて傘下の英高級車メーカー、ジャガー・ランドローバー(JLR)の電気自動車(EV)用バッテリーの工場を英国に建設すると発表した。バッテリーの国内生産態勢を確保したい英自動車業界にとって大きな弾みとなる。
タタは、新工場は同社初の国外ギガファクトリーで、最大4000人の雇用を創出し、初期生産能力は40ギガワット時になると説明した。
建設地はイングランド南西部サマセットを予定。生産開始は2026年で、バッテリーはJLRの「レンジローバー」、「ディフェンダー」、「ディスカバリー」、「ジャガー」ブランドの電池式EVに搭載する。
英国政府は、この工場は2030年までに同国が必要とするバッテリー生産量の約半分を供給するとの見通しを示した。ファラデー研究所の予測では、英国は30年までに年間100ギガワット時強のバッテリーが必要となる。
スナク首相は同日、JLRの工場を訪れ、今回の投資は英国経済に対する「素晴らしい信任投票だ」と述べた。