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マネーストックM3、6月は+2.1% 株高で投信は15年ぶりの伸び
7月11日、日銀が発表した6月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比2.1%増の1594兆6000億円となった。写真は円紙幣。2010年8月撮影(2023年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 11日 ロイター] - 日銀が11日に発表した6月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比2.1%増の1594兆6000億円となった。伸び率は4カ月連続で2.1%となったが、預金通貨が高水準で推移していることで平均残高は過去最高を更新した。広義流動性のうち、投資信託は9.8%増の96兆5000億円で、2008年6月以来の伸び率。株高で資金が流入したとみられる。
M3の内訳は、預金通貨が4.7%増の956兆9000億円。過去最高となった前月の958兆1000億円をやや下回ったが、歴代2位の高水準。現金通貨は1.2%増の115兆1000億円で、こちらも前月の115兆5000億円をわずかに下回った。消費が回復するなかで、預金通貨や現金通貨が圧迫されている。CDは14.1%減の33兆円。
M2は2.6%増の1239兆円、広義流動性は2.6%増の2119兆7000億円でいずれも残高は過去最高。広義流動性のうち、外債は1.4%増の31兆6000億円だった。外為市場で円安が進んだことが押し上げ要因。なお、広義流動性の速報値はデータ集計の関係で一部推計が含まれており、来月の確報以降にデータが改訂される可能性がある。
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(和田崇彦)