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「反ESG」ファンドへの資金流入鈍化=モーニングスター
[8日 ロイター] - 調査会社モーニングスターは8日、投資方針として「反ESG(環境・社会・企業統治)」を掲げるファンドへの資金流入が鈍っているとする調査結果を公表した。
最も著名な反ESGファンドの1つである「ストライブ・US・エナジーETF」は昨年8月の立ち上げから1カ月間に3億ドル余りの資金を獲得。ストライブの共同創業者のビベック・ラマスワミ氏は米大統領選に出馬するため2月に会長を退任した。しかしストライブなど反ESGファンドへの資金流入はその後大幅に鈍ったという。
モーニングスターの調査によると、反ESGファンドへの純資金流入は2022年第3・四半期に3億7600万ドルまで増加し、それまでの四半期としての過去最高の5倍余りの水準に膨らんだ。しかし昨年第4・四半期には1億8800万ドルに減り、今年第1・四半期にはさらに6900万ドルに落ち込んだ。
報告書執筆陣の1人であるアリッサ・スタンキエビチ氏は「初めは土砂降りのようだったが、霧雨のようになった」と資金流入の減速ぶりを指摘。「反ESG投資は一部の人々に限られているようだ」と述べた。
一方でスタンキエビチ氏は、こうしたファンドへの資金流入の減少にはファンドの手数料や調査期間中の株価の動きなど他の要因も絡んでいる可能性があるとくぎを刺した。