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韓国・現代自、EV生産強化でインド南部州に24.5億ドル投資へ
5月11日、韓国自動車大手の現代自動車は、今後10年にわたりインド南部タミル・ナドゥ州に2000億ルピー(24億5000万ドル)を投じて電気自動車(EV)の生産を強化する方針を明らかにした。写真はマンハッタンで昨年4月撮影(2023年 ロイター/Andrew Kelly)
[チェンナイ 11日 ロイター] - 韓国自動車大手の現代自動車は11日、今後10年にわたりインド南部タミル・ナドゥ州に2000億ルピー(24億5000万ドル)を投じて電気自動車(EV)の生産を強化する方針を明らかにした。
同州チェンナイ近郊にある既存工場の生産能力を現在の年間約77万5000台から85万台に増やす。ただ、この目標達成の時期については需要の変動が激しいことを理由に明らかにしなかった。
また同社は、インド子会社のヒュンダイ・モーター・インディアを通じて、年間生産能力が17万8000個のバッテリーパック生産部門を設立するとともに、今後5年で同州全域に100カ所のEV充電拠点を設置する計画だ。
さらに輸出台数は2022年の18万1000台から2032年までに31万9000台に引き上げる見通し。
投資計画発表の数日前には、インド連邦政府が現地生産を促進する目的で輸入車の関税引き上げを発表していた。
現代自動車幹部は会見で、政府の生産奨励策は国内生産された場合にのみ適用されるため、EV部品を輸入ではなく現地のベンダーから調達する取り組みも進めていると説明した。
チェンナイは「アジアのデトロイト」と呼ばれる自動車製造業の一大拠点で、商用車大手アショク・レイランド、二輪車大手のTVSモーター、ルノー・日産などが年間数百万台規模の車両を生産している。