ニュース速報

ビジネス

FRB、会合ごとに決定 自身の見解は未定=リッチモンド連銀総裁

2023年03月31日(金)04時56分

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、FRBの政策を会合ごとに決めていくことに「抵抗はない」とし、5月の次回会合でどのような決定が適切になるか、自身の見解はまだ固まっていないと述べた。2008年、ワシントンで撮影(2023年 ロイター/Jason Reed/File Photo)

[リッチモンド(米バージニア州)30日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は30日、連邦準備理事会(FRB)の政策を会合ごとに決めていくことに「抵抗はない」とし、5月の次回会合でどのような決定が適切になるか、自身の見解はまだ固まっていないと述べた。

バーキン総裁はバージニア州で開かれた会合で、銀行預金はこれまでのところ「比較的安定している」とし、シリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの経営破綻が広範な金融危機につながるとは思えないと述べた。

同時に「インフレは極めて高く、労働市場はなお引き締まった状態にある」としながらも、「現在の銀行を巡る状況が消費者心理、景況感、企業投資、個人消費、信用供与などにどのような影響を及ぼすのか、不透明な部分が多い。需要やインフレがどのように推移するのか、多くの疑問がある」と指摘。現時点で判断するのは難しいとし、「0.25%ポイントの利上げが必要かどうか、会合ごとに判断する現在の軌道に満足している」と述べた。

その上で、金融安定に対する懸念、高水準のインフレ、力強い総需要のバランスを取ることが焦点になっていると指摘。ただ、これまでのところ、影響が波及していることを示す証拠は出ていないと語った。

バーキン総裁は今年FOMCで投票権を持っていない。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国スマホ出荷、第3四半期は前年比-0.6%=ID

ビジネス

英財務相、増税と歳出削減を検討=スカイニュース

ビジネス

ノルウェー、政府系ファンドからの引き出し増額を提案

ワールド

訪日外国人、13.7%増で9月として初の300万人
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 6
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 7
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 8
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 8
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 9
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中