ニュース速報

ビジネス

米テスラの中国販売ペース鈍化 値下げ効果薄れる

2023年03月01日(水)02時41分

米電気自動車(EV)大手テスラの中国でのEV販売台数は先週増えたものの、2022年第4・四半期のペースには及ばず、米国外の最大市場の中国での値下げ効果が薄れつつあることが示された。(2023年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[上海 28日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラの中国でのEV販売台数は先週増えたものの、2022年第4・四半期のペースには及ばず、米国外の最大市場の中国での値下げ効果が薄れつつあることが示された。

中国の招銀国際金融(CMBI)が28日発表したデータによると、今年2月20―26日の週のテスラの小売販売台数は1万0703台と、前週の2倍弱となった。

中国で「モデル3」と「モデルY」の価格を最大14%値下げし、1月9―15日の週に1万2654台を販売して以来の高水準となった。

ただ、今年に入ってからの1日の平均販売台数は1016台。昨年10月と11月は1317台だったため、値下げは23年第1・四半期の販売台数を前期から加速させるのに十分ではない可能性が示された。テスラは28日のコメント要請にすぐに応じなかった。

上海に拠点を置くコンサルティング会社オートモーティブ・フォーサイトのマネージングディレクター、Yale Zhang氏は、テスラの製品群が登場から時間がたったことなどから販売が鈍化していると指摘。消費者が他のEVメーカーが値下げするかどうかを見るため購入を遅らせているとも言及した。

アナリストやテスラ愛好家は、テスラが新型車の導入やナビゲーションシステムの向上、豪華な内装、きめ細やかな顧客対応といった多様化する消費者の好みへの対応で中国の競合他社に出遅れていると指摘している。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インタビュー:サムティ、ヒルハウス傘下で資産運用強

ワールド

EU、英日伊の次期戦闘機開発の合弁を承認 他国への

ワールド

北欧・中東欧、ウクライナのNATO加盟に尽力 首脳

ビジネス

ヘッジファンドの世界株買い、約半年ぶり高水準=ゴー
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっしり...「これ何?」と写真投稿、正体が判明
  • 3
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び込んだドローンで軍用機41機を破壊
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 7
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 8
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 9
    ウクライナ、シベリアのロシア海軍基地をドローン攻…
  • 10
    「不思議な発疹」の写真に、ネットで議論沸騰...医師…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 6
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 7
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 9
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 10
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 7
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 10
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中