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銀行・信金の貸出、10月は+2.7% 不動産関連や原材料高で資金需要
2022年11月09日(水)09時56分
11月9日、日銀が発表した10月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比2.7%増の593兆0841億円となり、過去最高を更新した。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2022年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 9日 ロイター] - 日銀が9日発表した10月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比2.7%増の593兆0841億円となり、過去最高を更新した。伸び率は前月の2.3%から拡大し、2021年5月以来の伸び。引き続き不動産関連、原材料コスト上昇や経済活動再開に伴う運転資金需要が見られた。
都銀等の貸出平残は3.1%増で、21年4月以来の伸びとなった。地銀・第二地銀は2.8%増で伸び率は横ばいだが、貸出平残は279兆2095億円で過去最高となった。信金は0.6%増だった。
10月の預金平残は、都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比2.4%増の1013兆6434億円。伸び率は前月の2.7%を下回った。新型コロナウイルスの感染の落ち着きで個人消費が回復しているが、伸びの縮小には前年同月の法人預金増加の反動による影響が大きいという。
(和田崇彦 編集:田中志保)
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