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JPモルガン、独でリテール人材募集 海外で非投資銀行事業拡張へ

2022年09月06日(火)14時04分

 9月5日、米大手銀JPモルガンが、ドイツでリテール銀行部門設立構想に向けて人材採用を計画している。写真はニューヨークで2017年1月撮影(2022年 ロイター/Stephanie Keith )

[フランクフルト 5日 ロイター] - 米大手銀JPモルガンが、ドイツでリテール銀行部門設立構想に向けて人材採用を計画している。米銀勢は、うまみはあるが利益の変動の激しい投資銀行部門をより安定した事業で補おうとしており、JPモルガンとしても米国外でリテール事業を拡大する準備を進める。

同社ウェブサイトは最近、ドイツでの80人強の求人情報を掲載。「ドイツで国際的消費者向け事業を拡大するため」として、金融犯罪に対応する法令順守責任者1人を求めるとしたほか、プロジェクトリーダーの採用意向も明らかにした。ベルリンの職場は「スタートアップ事業のような雰囲気」になるとうたっている。

JPモルガンのある上級幹部はロイターに対し、採用した人材は実際にはベルリンではない幾つかの場所で働いてもらう可能性もあると述べた。同社が他の国々にもリテール事業を広げる意向だとし、ドイツでの成功を見極めてから具体的に他のどこで、どの程度の展開にするかを決めると説明した。そした計画はまだ本決まりにはなっていないという。

同社は昨年、英国のリテール市場にデジタル専業業務の形で参入した。ただ米銀勢が進めようとするリテール銀行事業は、既にそれぞれの土地で大きなシェアを占める地場銀行との競争に直面し、利益率が薄くなる難点もある。

ロイター
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