ニュース速報
ビジネス
冬季賞与や次の賃上げ見極めるまで、政策金利の指針変更せず=中村日銀委員
2022年08月25日(木)15時26分
8月25日、日銀の中村審議委員は、冬季賞与や来年度の賃上げを見極めるまで、政策金利のフォワードガイダンス(先行きの指針)を変更する展開にはならないと述べた。写真は都内の日銀前で2020年5月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 25日 ロイター] - 日銀の中村豊明審議委員は25日、福岡県金融経済懇談会後の記者会見(オンライン形式)で、冬季賞与や来年度の賃上げを見極めるまで、政策金利のフォワードガイダンス(先行きの指針)を変更する展開にはならないと述べた。日本の経済・物価情勢を踏まえれば、欧米の金利引き上げ競争に加わるべきではないと語った。
日銀は政策金利の先行きについて「現在の長短金利の水準、またはそれを下回る水準」として、先行きの利下げバイアスを維持している。この利下げバイアスをなくし、フォワードガイダンスを「中立化」すべきかとの質問に対し、中村委員は「なかなかまだそこまで考えるようにはなっていない」と述べた。物価が上昇しているとは言え、輸入物価高が主導していることや、実質賃金のマイナス圏推移を理由に挙げた。
(和田崇彦)
今、あなたにオススメ
新着