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物価上昇率の「最頻値」、7月は+0.7%で2001年以降で最高=日銀

2022年08月23日(火)14時52分

 8月23日、日銀が発表した7月の物価の基調を示す指標によると、品目別分布で最も頻度の多い上昇率である「最頻値」が前年同月比プラス0.7%となり、データを遡ることができる2001年以降で最高の伸びとなった。写真は日銀。都内で2015年5月撮影(2022年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 23日 ロイター] - 日銀が23日に発表した7月の物価の基調を示す指標によると、品目別分布で最も頻度の多い上昇率である「最頻値」が前年同月比プラス0.7%となり、データを遡ることができる2001年以降で最高の伸びとなった。物価の「刈込平均値」はプラス1.8%となり、4カ月連続で01年以降の最高を更新した。

一連の指標は日銀が総務省発表の消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。「最頻値」のこれまでの最高は16年3月のプラス0.6%だった。「刈込平均値」は品目ごとの上昇率分布で上下10%を機械的に除いた平均値。

ウエートを加味した品目ごとの上昇率分布の真ん中に当たる「加重中央値」はプラス0.3%で、前月のプラス0.5%から伸び率が縮小した。

日銀は物価の基調を正確に把握するため、生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)だけでなくさまざまなコア指標を総合的に見ている。7月のコアCPIは前年同月比プラス2.4%で2014年12月以来の大きな伸びとなり、日銀が目標とする2%を4カ月連続で上回った。

(和田崇彦)

ロイター
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