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急速な円安進行は好ましくないと説明、首相との意見交換で=日銀総裁

2022年06月20日(月)17時02分

 6月20日、 黒田東彦日銀総裁は、岸田文雄首相と会談し、現在の経済情勢について意見交換した。写真は円紙幣。2011年8月撮影(2022年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 20日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は20日、岸田文雄首相と会談し、現在の経済情勢について意見交換した。黒田総裁は為替相場について、経済金融のファンダメンタルズを反映して安定的に推移するのが肝要であり、最近の急速な円安進行は好ましくないと首相に伝えたことを明らかにした。その上で、今後とも十分に為替市場の動向を注視し「政府と連携して適切に対応したい」との考えを示した。

月例経済報告等に関する関係閣僚会議に出席後、首相官邸で記者団に語った。黒田総裁は、岸田首相との会談は定期的なもので、従来のように世界の経済や金融資本市場の動向等を説明したと述べた。首相から黒田総裁に対し「特別な言葉はなかった」と話した。

岸田首相は、その後、官邸で記者団の囲み取材に応じ、黒田総裁との会談は現状の経済情勢についての意見交換が基本だったと説明。為替について、急激な円安は憂慮すべきことであるといった話はあった、と述べた。

(杉山健太郎、金子かおり)

ロイター
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