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国内新車販売3月は16.3%減、軽は東日本大震災以来の20万台割れ
4月1日、自動車販売の業界団体が発表した3月の国内新車販売台数は、前年同月比16.3%減の51万2862台で、9カ月連続でマイナスとなった。写真は都内にある自動車会社のショールームで2015年8月撮影(2022年 ロイター/Yuya Shino )
[東京 1日 ロイター] - 自動車販売の業界団体が1日発表した3月の国内新車販売台数は、前年同月比16.3%減の51万2862台で、9カ月連続でマイナスとなった。長引く世界的な半導体不足の影響に加え、年明け以降の新型コロナウイルス感染拡大で部品供給が遅れ、各社の減産が続いていることが響いた。
月ベースでの減少幅は昨年9月(32.2%減)以降、徐々に縮小してきていたが、1月は14.2%減に再拡大。2月は17.9%減で、3月はやや縮小したものの、マイナス基調が依然として続いている。
4月についても、スズキが半導体不足などで国内完成車工場での一時操業停止を発表している。コロナの収束も見通せず、先行き不透明な情勢が続くとみられる。
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日に発表した数値をロイターがまとめた。
登録車は14.8%減の32万7293台と7カ月連続で前年を下回った。軽自動車は18.9%減の18万5569台と10カ月連続で前年を割り込んだ。軽自動車の新車販売台数が3月として20万台を下回ったのは、東日本大震災が発生した2011年以来。
乗用車メーカー8社の登録車をブランド別でみると、ホンダが0.4%増、三菱自動車が7.3%増だったが、それ以外は前年を下回った。
トヨタ自動車は13.9%減、同社の高級車ブランドのレクサスは31%減、SUBARUは13.1%減で、いずれも7カ月連続で減少した。日産自動車が8.3%減と4カ月連続でマイナス、スズキは24%減と10カ月連続でマイナスとなった。マツダは24.2%減と2カ月ぶりに減少した。
軽自動車では同8社全てが前年を割り込んだ。スズキが12.8%減、ダイハツ工業が7.8%減だった。