ニュース速報

ビジネス

豪貿易収支、8月は黒字が過去最高 LNG・石炭の輸出好調

2021年10月05日(火)11時25分

オーストラリア連邦統計局が5日発表した8月の貿易収支は、黒字が予想外に拡大して過去最高となった。写真は、西オーストラリアから中国へLNGを輸出するタンカー。2006年5月17日に撮影。(2021年 ロイター/Kerry Edwards/Pool)

[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が5日発表した8月の貿易収支は、黒字が予想外に拡大して過去最高となった。鉄鉱石価格が下落した一方、液化天然ガス(LNG)や石炭の輸出が好調だった。

貿易黒字は151億豪ドル(110億米ドル)で、7月の127億豪ドルから拡大。市場予想の103億豪ドルを大幅に上回った。

輸出は前月比4.1%増の485億豪ドル。アジアの強いエネルギー需要を背景に、LNG、原料炭、一般炭が輸出の伸びを主導。価格、数量ともに好調で、鉄鉱石価格の大幅下落の影響を相殺した。

アジアのエネルギー需要は、中国で電力不足が深刻化し、各国が冬を前にLNGや石炭の確保に動く中、いっそう拡大している。

8月の輸出は中国向けだけで前年同月比55%増の186億豪ドルと、両国間の政治・通商面の緊張による影響はほとんど見られていない。

8月の輸入は1.5%減の334億豪ドル。主に資本財の輸入が減少したが、自動車を中心に消費財の輸入は増加した。

豪政府が観光客や留学生の入国を引き続き禁止する中、サービス貿易は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前と比べて半分程度の水準にとどまっている。

統計局は、サービス貿易に関する統計発表を1月から停止すると発表。信頼性の高いデータ収集が困難なためとした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

仏大統領、ニューカレドニア視察 選挙改革の延期表明

ビジネス

マスク氏、バイデン氏の対中関税引き上げに反対 「市

ビジネス

米4月新築住宅販売、前月比4.7%減の63万400

ワールド

メキシコ大統領選集会で舞台倒壊、9人死亡 支持率3
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 2

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 3

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」...ウクライナのドローンが突っ込む瞬間とみられる劇的映像

  • 4

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 5

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 6

    韓国は「移民国家」に向かうのか?

  • 7

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 8

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 9

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 10

    高速鉄道熱に沸くアメリカ、先行する中国を追う──新…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 5

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 10

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中