ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=続伸、好決算や経済回復巡る楽観で

2021年07月22日(木)06時25分

7月21日、米国株式市場は続伸して取引を終えた。堅調な企業決算や米経済回復を巡り新たに楽観的な見方が広がったことがリスクオンにつながった。写真は同日、ニューヨーク証券取引所で(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。堅調な企業決算や米経済回復を巡り新たに楽観的な見方が広がったことがリスクオンにつながった。

主要3株価指数はいずれも終値ベースの過去最高値まで1%未満に迫った。

景気に敏感な小型株や半導体株、金融株がアウトパフォームした。

チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「好決算および市場の回復と、新型コロナウイルス変異株『デルタ』に起因する経済鈍化懸念との間でシーソーのような状態が続いている」と指摘。「ただ、堅調な決算とおおむね良好な業績見通しが発表されており、デルタによる影響は対応可能との感触を得ている」と述べた。

米ユナイテッド航空が20日に発表した第2・四半期決算は、新型コロナ感染拡大が重しとなり、6四半期連続の赤字となった。ただ、ワクチン接種の進展で国内旅行需要が回復したことで、売上高は前年同期と比べ4倍になった。

これを受け、ユナイテッド航空は3.8%高。S&P1500航空株指数も3.3%高となったほか、S&P1500ホテル・レストラン指数は2.9%上昇した。

タズ社長は「週初にこれらの銘柄が下落したのは、旅行需要が鈍化し、全ての関連業界が困難に直面するのではないかとの新たな懸念が要因だったが、こうした懸念はなくなった」とし、「需要は予想通り続いており、デルタを巡る懸念によって人々が計画を変更しているとは思えない」とした。

米債利回りは低調だった20年債入札を受け、5カ月ぶりの低水準からの上昇が継続。これが金利敏感の銀行株の追い風となった。

米上院は21日、バイデン大統領が超党派と合意した1兆2000億ドル規模のインフラ投資法案の審議開始に向けた動議の採決を行った。しかし、共和党からの賛成は得られず、法案を進めるために必要な60票には届かなかった。

S&P主要11セクターでは、エネルギーが3.5%上昇。原油価格の上昇が寄与した。

第2・四半期の決算発表が本格化し、S&P総合500種構成銘柄の73社が発表。そのうち88%が市場予想を上回った。

企業決算の勝ち組では、メキシコ料理チェーン大手の米チポトレ・メキシカン・グリルが11.5%上昇し、S&P500構成銘柄で上昇率トップとなった。20日発表した第2・四半期決算は、既存店売上高と営業利益率がともに市場予想を超えた。

米飲料大手コカ・コーラは1.3%高。21日に売上高および利益の通期予想を上方修正した。

好決算を発表した米広告大手インターパブリック・グループは11.3%高となった。

米医薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は0.6%上昇。21日に2021年の売上高予想を上方修正した。医療機器部門の回復と乾癬・クローン病治療薬「ステラーラ」などへの需要増加が寄与するという。

一方、負け組では、米動画配信サービス大手ネットフリックスが3.3%安となり、S&P500構成銘柄で下落率2位だった。20日に発表した7─9月期の契約件数の増加見通しが市場予想を下回った。

営業利益見通しを下方修正した米二輪車大手ハーレー・ダビッドソンは7.2%安。

米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)は引け後に発表した決算を受け、時間外取引で3%超下落している。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.92対1の比率で上回った。ナスダックでは3.21対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は91億3000万株。直近20営業日の平均は101億7000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 34798.00 +286.01 +0.83 34556.9 34820. 34556.

6 24 96

前営業日終値 34511.99

ナスダック総合 14631.95 +133.08 +0.92 14508.7 14633. 14498.

5 15 65

前営業日終値 14498.88

S&P総合500種 4358.69 +35.63 +0.82 4331.13 4359.7 4331.1

0 3

前営業日終値 4323.06

ダウ輸送株20種 14689.77 +141.46 +0.97

ダウ公共株15種 892.29 -10.21 -1.13

フィラデルフィア半導体 3288.75 +97.80 +3.06

VIX指数 17.91 -1.82 -9.22

S&P一般消費財 1455.63 +11.73 +0.81

S&P素材 509.44 +5.50 +1.09

S&P工業 875.17 +8.67 +1.00

S&P主要消費財 730.05 -1.01 -0.14

S&P金融 608.14 +10.21 +1.71

S&P不動産 288.72 -1.02 -0.35

S&Pエネルギー 372.98 +12.72 +3.53

S&Pヘルスケア 1503.77 +3.08 +0.21

S&P通信サービス 267.74 +1.95 +0.73

S&P情報技術 2667.76 +25.98 +0.98

S&P公益事業 329.23 -3.65 -1.10

NYSE出来高 8.93億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27970 + 410 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 27950 + 390 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米原油先物が上昇、22年以来の高値 ホルムズ期限控

ワールド

イラン、湾岸諸国の橋や道路攻撃を警告 サウジ石油施

ビジネス

米国株式市場=まちまち、ホルムズ海峡期限控え交渉動

ビジネス

NY外為市場=ドル安定的、米・イラン交渉期限控え 
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命防衛隊と消耗戦に
  • 4
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 5
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 6
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 7
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 10
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 7
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 8
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中