ニュース速報

ビジネス

ドージコイン急落、マスク氏が米番組コントで「詐欺」と発言

2021年05月10日(月)08時46分

 5月9日、 暗号資産(仮想通貨)のドージコインが急落した。写真は2019年6月、ロサンゼルスでイベントに出席するマスク氏。2019年6月撮影(2021年 ロイター/Mike Blake)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)のドージコインが9日、急落した。暗号資産の熱心な支持者であるテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が米人気バラエティー番組「サタデー・ナイト・ライブ」のコントでドージコインは「詐欺」と発言したのを受けた。

暗号資産取引所バイナンスでドージコインは0.416ドルと、番組放送前の0.65ドル近辺から約36%下げた。その後に下げ幅を縮小し、直近は0.569ドル前後。

マスク氏は同番組に米東部時間8日午後11時半(日本時間9日午後0時30分)にゲスト司会者として出演した。

番組内のコントで同氏は「ドージコインって何だ」と問われ、「通貨の未来だ。勢いを止められない金融手段で、世界を席巻することになる」と回答。

「つまり詐欺ってことか」と聞かれると、「そう、詐欺だよ」と応じて笑った。

ドージコインはもともと、主流の仮想通貨であるビットコインやイーサリアムのパロディーとして考案されたが、マスク氏が2月に「ドージ」、「ドージコインは人々の暗号」といった意味深のツイートを投稿したのが発端となり価格が急騰。

マスク氏は6日に「仮想通貨は有望だが慎重な投資を」とツイッターで呼び掛けた。同時に投稿した動画では「現時点では投機と見なすべきだ」と述べた一方で「地球の未来の通貨」になる「かなりの可能性がある」とも語った。

コインゲッコー・ドットコムによると、ドージコインは過去1カ月で800%超急騰し、時価総額は730億ドルと第4位のデジタル通貨となった。6日には0.73ドルを突破し、過去最高値を付けた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏銀行融資、3月も低調 家計向けは10年ぶり

ビジネス

英アングロ、BHPの買収提案拒否 「事業価値を過小

ビジネス

ドル一時急落、154円後半まで約2円 その後急反発

ビジネス

野村HD、1―3月期純利益は前年比7.7倍 全部門
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 8

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中