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2月米ISM非製造業指数は低下、支払価格上昇しインフレ加速示唆
米供給管理協会(ISM)が3日発表した2月の非製造業総合指数(NMI)は55.3と、前月から低下し、市場予想の58.7を下回った。カリフォルニア州のショッピングモールのようす。昨年末撮影(2021年 ロイター/Lucy Nicholson)
[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日発表した2月の非製造業総合指数(NMI)は55.3と、前月から低下し、市場予想の58.7を下回った。
2月半ばにテキサス州を中心に米南部州を襲った厳しい寒波がサービス部門の活動の足かせとなる一方、企業の支払価格指数は約12年半ぶりの水準に急上昇し、インフレが短期的に加速するという見通しを支えた。
1月は58.7と、2019年2月以来の高水準だった。指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。サービス業は米経済の3分の2以上を占める。
内訳では支払価格が71.8と、前月の64.2から上昇し、08年9月以来の高水準を付けた。一方、新規受注は前月の61.8から51.9に低下し、9カ月ぶりの低水準。受注残は55.2と、50.9から上昇した。
雇用は52.7と、55.2から低下。5日に発表される2月の米雇用統計への期待に水を差す可能性がある。ロイターの調査によると、非農業部門雇用者数は18万人増と、前月の4万9000人増から伸びが加速すると予想されている。