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独の対英輸出、1月は前年比30%減 EU離脱が影響

2021年03月03日(水)00時12分

3月2日、 ドイツ連邦統計庁が2日発表した貿易統計速報値によると、1月の対英輸出は前年比30%減少した。独ブレーマーハーフェンの輸出関連施設で2020年4月撮影(2021年 ロイター/Fabian Bimmer)

[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が2日発表した貿易統計速報値によると、1月の対英輸出は前年比30%減少した。英国のEUからの正式離脱が影響した。

2020年通年の対英輸出は前年比15.5%減。09年の金融危機以来の大幅な減少率となった。20年の英からの輸入は前年比9.6%減の347億ユーロだった。

同庁は声明で「国民投票でEU離脱が決まった16年以降、対英輸出は一貫して減少してきた」と指摘。15年の対英輸出は約890億ユーロだったが、20年には669億ユーロとなった。

その上で、1月の減少は「新型コロナウイルス感染が拡大した20年以降の英EU離脱による影響」を反映したとした。

ドイツの有力シンクタンク、キール世界経済研究所(IfW)のガブリエル・フェルバーマイヤー所長は、新型コロナ感染拡大で貿易が鈍化する中、輸出業者が新たな関税規則への対応を迫られたため、1月の対英輸出の急減は「例外」だった公算が大きいと指摘。「長期的にはドイツの対英輸出は、英国がEUを離脱しなかった場合と比べて10%低い水準で推移する」との見方を示した。

*内容を追加します。

ロイター
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