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カジノなどIR整備、観光先進国となる上で重要な取り組み=菅首相
菅義偉首相は28日の衆院代表質問で、カジノなどの総合型リゾート(IR)施設整備について、「観光先進国となる上で重要な取り組み」と説明し、安倍晋三前政権を継承して誘致を続ける方針を示した。写真は所信表明演説を行う菅首相、26日撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 28日 ロイター] - 菅義偉首相は28日の衆院代表質問で、カジノなどの総合型リゾート(IR)施設整備について、「観光先進国となる上で重要な取り組み」と説明し、安倍晋三前政権を継承して誘致を続ける方針を示した。立憲民主党の泉健太政調会長の質問への答弁。
<高級ホテル50施設支援「地域経済に波及効果」>
泉氏はコロナ禍による海外からの観光客激減を踏まえ、カジノ誘致方針の見直しの有無を質問した。首相は「いわゆるカジノは130カ国・地域でおこなわれており、日本型IRは国際会議場・展示場や宿泊施設を併設、家族で楽しめる施設とする予定であり、日本が観光先進国となるうえで重要な取り組みだ」と強調した。
官房長官として菅氏が昨年末打ち出した世界的な水準の高級ホテル50施設の整備支援についても、「世界レベルの宿泊施設が不足しており、整備は地域経済に大きな波及効果がある」と説明した。
<アトキンソン氏以外の識者からも意見聞いている>
経済アドバイザーであるアトキンソン氏が提唱する日本の中小企業淘汰論に賛同するかとの質問に対し、同氏に限らずさまざまな識者から意見を聞いていると回答。「中小企業の支援や集約化で生産性を向上させ、足腰を強くする仕組みを構築し、応援する」と強調した。
(竹本能文)