ニュース速報

ビジネス

EUのコロナ復興案、大きな効果もたらさず=PIMCO

2020年05月29日(金)01時37分

米投資会社PIMCOの信用アナリストは28日、欧州連合(EU)が前日発表した7500億ユーロ規模の経済復興案について、大きな効果をもたらすものではないと述べた。ロンドンで昨年4月撮影(2020年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[ロンドン/ベンガルール 28日 ロイター] - 米投資会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の信用アナリスト、ニコラ・マイ氏は28日、欧州連合(EU)が前日発表した7500億ユーロ規模の経済復興案について、イタリアなどの新型コロナウイルスの打撃が大きかった国などにとって債務の軽減額はごくわずかとなる見込みであり、大きな効果をもたらすものではないと述べた。ロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで話した。

マイ氏は「正しい一歩だった。2021年から周辺国が景気刺激に充てる資金を増やせることとなるだろう」と語った。「ただ債務の軽減額はごくわずかであり、局面を変えるものではない。そして加盟国が同意するかどうかを巡る先行き不透明感は強い」と付け加えた。

PIMCOはユーロ圏の周辺国の国債について慎重なポジションを構えている。

経済復興案の下、欧州委員会は被害が大きかった国に対して補助金と融資を提供する。タカ派的な北欧諸国は融資に限定することを主張しており、補助金に反対している。復興案の実現のめどは立っていない。

マイ氏は最後の貸し手としての欧州中央銀行(ECB)の役割が依然として重要と主張。ECBが来週にも資産買い入れプログラムを約5000億ユーロ拡大するとの見通しを示した。

また、ECBが早ければ来週にも直近で投資適格級から転落した「フォールン・エンジェル(堕天使)」債の買い入れに動くとの見方を示した。

英中銀イングランド銀行(BOE)は長期にわたり金利を据え置き、スイス国立銀行(SNB)は金融部門への配慮からマイナス金利を一段と引き下げる余地はあまりないとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア、ウクライナのエネ施設に集中攻撃 新たな3カ

ワールド

焦点:外為特会、減税財源化に3つのハードル 「ほく

ワールド

スペイン、16歳未満のソーシャルメディア利用禁止へ

ワールド

香港小売売上高、12月は前年比6.6%増 8カ月連
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 4
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 7
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 8
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 9
    最長45日も潜伏か...世界が警戒する「ニパウイルス」…
  • 10
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 8
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 9
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 10
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中