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3月の英建設業景気指数、2009年以来の低水準
IHSマークイット/CIPSが6日に発表した3月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は39.3となり、金融危機時の2009年4月以来の低水準となった。写真は2019年2月、マンチェスターで撮影(2020年 ロイター/Phil Noble)
[ロンドン 6日 ロイター] - IHSマークイット/CIPSが6日に発表した3月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は39.3となり、金融危機時の2009年4月以来の低水準となった。
前月の52.6から急低下し、好不況の分かれ目となる50を下回ったほか、エコノミスト予想の44.0にも届かなかった。
1カ月で13ポイントの低下は、1997年の統計開始以来、最も大幅なものとなった。先行きも一段の悪化が予想されている。
飲食店などと異なり、建設業界は工事の一時停止や作業員の自宅待機の指示は政府から受けていない。
しかしIHSマークイットによると、建設会社からは、作業員らに2メートル以上の間隔を空けるように求める指針を順守するためや、新規受注の大幅低下などにより、工事を中断したとの回答があったという。
エコノミックディレクターのティム・ムーア氏は「回答した事業所の多くは、新規工事の開始にも既存事業の継続にも、実現性には疑問符がつくとコメントしている。むしろ現在の建設サプライチェーンは、インフラのメンテナンスや安全性の面から緊急度の高い修繕など、必要不可欠な作業の提供に焦点を当てている」と指摘した。