ニュース速報

ビジネス

情報BOX:米財務省証券・MBSに関するニューヨーク連銀の声明全文

2020年03月16日(月)08時27分

 米連邦準備理事会(FRB)は15日、新型コロナウイルスによる経済への影響を和らげるため、一連の政策措置を発表した。写真はニューヨークのFRB。2019年10月撮影(2020年 ロイター/Carlo Allegri)

[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は15日、新型コロナウイルスによる経済への影響を和らげるため、一連の政策措置を発表した。

米財務省証券および政府機関(エージェンシー)保証住宅ローン担保証券(MBS)に関するニューヨーク連銀の声明全文は以下の通り。

2020年3月16日付で、連邦公開市場委員会(FOMC)はオープン・マーケット・トレーディング・デスク(デスク)に対し、今後数カ月間にわたりシステム・オープン・マーケット・アカウント(SOMA)における米財務省証券の保有を少なくとも5000億ドル、エージェンシーMBSの保有を少なくとも2000億ドル、それぞれ増やすよう指示した。

FOMCはデスクに対し、米財務省証券市場とエージェンシーMBS市場の円滑な機能を支援するため、適切なペースでこれらの買い入れを実施するよう指示した。FOMCはまた、入札で引き続き、保有する米財務省証券の償還元本を全額ロールオーバーし、政府機関債およびエージェンシーMBSの償還元本を全額再投資するよう指示した。

これらの計画は、これまで公表してきたデスクの準備金管理・再投資計画に取って代わる。加えて、FOMCはデスクに対し、潤沢な準備金供給の維持を確実にするとともに、短期ドル資金調達市場の円滑な機能を支えるため、ターム物および翌日物レポオペの実施を継続するよう指示した。市場の円滑な機能を支えるため、米財務省証券の買い入れは幅広い年限と種類で実施され、最終的に発行済み米財務省証券の構成におおむね一致した買い入れとなることを意図する。

デスクは2020年3月16日に買い入れを開始し、400億ドルのクーポン債およびインフレ指数連動債(TIPS)を購入する。指示の通り、買い入れのペースは米財務省証券市場の円滑な機能を支援するため適宜調整する。これとは別に、デスクは入札で、FRBが保有する米財務省証券の償還元本全額をロールオーバーする。

エージェンシーMBSの買い入れは総じて、最近発行された期間30年および15年の固定金利債を中心にTBA市場で実施する。デスクは2020年3月16日に買い入れを開始する。2020年4月13日までの1カ月間に、デスクは約800億ドルのエージェンシーMBSを買い入れると予想する。これには3月に予想される政府機関債およびエージェンシーMBSの償還元本再投資に伴う買い入れ分230億ドルが含まれる。指示の通り、買い入れのペースはエージェンシーMBS市場の円滑な機能を支援するため適宜調整する。

レポオペは引き続き行われ、翌日物は少なくとも毎日1750億ドル、2週間物は週2回、少なくとも450億ドル、1カ月物と3カ月物は週1回、それぞれ5000億ドルを供給する。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日銀、25年度の物価見通し引き上げを検討 食品上振

ビジネス

EU、大企業への新税提案へ 純売上高5000万ユー

ワールド

ガザ支援で国連が主導的役割、イスラエル当局者が見解

ワールド

韓国、8月1日までに米と枠組み合意の可能性 農産品
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 2
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打って出たときの顛末
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 5
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 6
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 7
    主人公の女性サムライをKōki,が熱演!ハリウッド映画…
  • 8
    ただのニキビと「見分けるポイント」が...顔に「皮膚…
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    都議選千代田区選挙区を制した「ユーチューバー」佐…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 6
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 7
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 8
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 9
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 10
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中